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これを知って上手に使う!~石けんの定義と特性~

石けん

 

これを知って上手に使う!~石けんの定義と特性~

 

 

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普段何気なく使っている「石けん」。ですが、その石けんを正しく使っていますか?泡立てた方が良いと聞いたから何となく泡立てて、何となく流して…では、石けんを無駄にしているかもしれません。知っていると知らないとではその洗浄力に大きな差が出るかもしれない石けんの使い方。そこには石けんだからこそのいくつかの特性がありました。折角使うのであれば正しい知識を身に着けて、上手に石けんを使いましょう。そもそも石けんとはどういったものなのかも併せて紹介します。

 

石けんの定義~石けんとはこういうもの~

 

石けんとはそもそも何なのでしょうか?原料から言うと、石けんは油とアルカリ剤を混ぜ合わせて作られます。専門的にはいくつかの定義がありますが、「炭素原子を少なくとも8個含む脂肪酸または脂肪酸混合物のアルカリ塩(無機または有機)の総称」とされています。なんだか難しいですね。これは広い意味での「石けん」で、洗浄力を持たない「石けん(石けんカス)」も、ここには含まれています。私たちが日常的に使う狭い意味での石けんを定義し直すと、「脂肪酸ナトリウム」と「脂肪酸カリウム」という物質を指すということになります。これでも何だかピンとこないですが、身近に聞く言葉で言うと、石けんとは界面活性剤の仲間です。

 

界面活性剤とは、本来であれば混じりあうことのない水と油を混ぜ合わせて、汚れを落とす働きのあるもののことを言います。界面活性剤というと良くないイメージを持っている人もいるかもしれませんが、それは近年新たに化学的に開発された合成界面活性剤のことです。界面活性剤自体は、実は天然でも存在しているもので、大豆サポニンや卵の黄身に含まれるレシチンがそれにあたります。つまり石けんとは、界面活性剤の仲間で、原料で言うと、油とアルカリ剤を混ぜ合わせて作った「脂肪酸ナトリウム」または「脂肪酸カリウム」である、ということになります。

 

泡

 

形だけでは見分けられない「石けん」

 

石けんと聞くと固形のものがパッと思い浮かぶかと思いますが、色々なものがあります。石けんの原料は油とアルカリ剤であるということには触れましたが、そのアルカリ剤を「水酸化ナトリウム」にします。そうすると「脂肪酸ナトリウム」ができ、馴染みの深い固形石けんになります。粉石けんはその固形石けんを粉状に加工したものです。今度は、アルカリ剤を「水酸化カリウム」にします。そうすると、液状の脂肪酸カリウムが出来上がります。これが液体石けんです。石けんは固形のものだけではなく、色々な形状のものがあるのですね。一方で、合成洗剤にも固形や粉・液体など様々なものがあります。形だけで石けんと合成洗剤とを見分けることは出来ないのです。

 

石けん

 

お店で購入するときの「石けん」とは?

 

ここまで石けんとは実際には何なのか、また、石けんにも固形だけではなく色々な形状のものがあり、合成洗剤にも色々な形状があるため、形だけで石けんと合成洗剤とを見分けることはできないということを述べてきましたが、では実際に石けんをお店で購入する際には、どのようなところを見ればよいのでしょうか?人間の顔や身体に使用するものと、それ以外の掃除・洗濯・食器洗い用のものとでは、その表示方法の定めが異なるため、別々に見ていきます。

 

〇掃除・洗濯・食器洗い用

 

製品パッケージの裏などに記載のある「品名」と「成分」に注意して見ましょう。品名に「台所用石けん」や「洗濯石けん」と表示のあるものは洗浄成分が石けんのみのものになります。一方で「台所用合成洗剤」などといった記載がされているものは、洗浄成分のほとんどが合成洗剤であると考えられます。また、「複合洗剤」という言葉が使われているものもあります。これは石けん成分と合成洗剤成分が両方使われているということです。成分表示の部分では「純石けん分」といった表示があるかどうか、そしてそれ以外の成分が「炭酸塩」「ケイ酸塩」であれば、まずは「石けん」と考えて良いでしょう。

 

〇人間の身体・顔用のもの人間用

 

掃除用などのもののように、「石けん」「合成洗剤」などの明確な区別が製品上に記載されません。JISマークのついているものは純石けん分が93%以上のものなので、確実に石けんと判断ができます。それ以外のものに関しては、「石けん素地」との記載がはっきりあって、それ以外の含まれる成分がなるべく少ないものが良いでしょう(「石けん素地」とは脂肪酸ナトリウムのことで、家庭用品用のものとは違って化粧石けんの場合にはこのように記載されます)。

 

泡

 

石けんの特性

 

石けんには他の界面活性剤とは異なる、いくつかの特性があります。

 

1.洗浄力を発揮するにはある程度の濃度が必要一般的に、「石けんで洗う際には泡が大事」と言われます。これは泡が汚れを包み込んで流すからです。つまり泡が立っていない濃度の低い状態は、洗浄力を発揮しにくい状態であるということです。例えば食器洗いをしていて、最初は泡を良く立てて洗っていても、水がかかり泡が消えてしまうことがあります。その時何が起こっているかというと、お皿の汚れを包み込んでいた泡が、水で薄まり汚れを手放してしまった状態です。つまり洗った汚れがお皿に再度付着してしまうことになります。

 

2.酸性のものとは中和されて洗浄力がなくなる石けんの原料はアルカリ剤ですから、酸と混じると中和されてしまい、洗浄力がなくなります。

 

3.ミネラル分で洗浄力が落ちる水にはもともとカルシウムやマグネシウムといったミネラルが含まれています。石けんがこのミネラルと出合うと、汚れを落とせなくなる石けんカス(金属石けん)に変化してしまいます。

 

4.冷水に溶けにくい石けんの原料である脂肪酸という物質は20度以下の水温では溶けない性質を持っています。40~50度にならないと溶けない脂肪酸もあります。石けんは成分が満遍なく溶けないと洗浄力を発揮しません。こういった特性は、洗浄力が落ちやすい「欠点」と思いがちですが、むしろ石けんの「良い点」でもあります。肌に使った時には皮脂などを落としすぎず、また、排水した時にもすぐに分解されるから環境にも優しい、といった石けんの優れた点につながるのです。

 

石けんを上手に使おう!

 

では、上手に石けんを使うにはどうすればよいでしょうか。・どの用途に使う場合でも、薄すぎない濃度で十分に泡立てて使いましょう。泡立った状態で汚れを浮かせたら、水で薄まったりしないように、食器であれば水がかからない所によけておいて一気に流水で洗い流す、など、汚れが再度付着しないうちに流水すすぎをすることです。・石けんは酸性のものとは相性がよくありませんので、酢を使った料理、果汁、マヨネーズなどのついたお皿は、あらかじめよくふき取っておくことが大事です。衣類に付着した皮脂汚れも酸性ですが、そこまで濃度は高くはないので普通に洗うだけでも十分です。

 

一方で、機械油が付着したものや、泥汚れなどは予洗いしておいた方が良いでしょう。・髪の毛を石けんシャンプーで洗った際にきしむ場合があります。これは水に含まれるミネラル成分と出合うことで石けんカスに変化することが原因ですが、酸性のリンスを使うことで対策ができます。地域的にミネラル分が多い水である場合には、ヤシ油石けんがある程度ミネラルに強いので、試してみるとよいでしょう。・石けん成分が満遍なく溶け出すようにある程度の温度の水で使うようにします。余談ですが、石けんが小さくなってくると、最初の頃よりも洗浄力が落ちているような気がしませんか?しかも何だか固くなっていますよね。これは気のせいでも何でもなく、実際に石けんの中のある成分だけが先にどんどん溶け出していってしまっているからなのです。基本的には成分が十分に混じりあうように製造されている石けんですが、ずっと濡れたままだと柔らかくて水に溶けやすい成分だけが先に出て行ってしまいます。そのため成分比率が使い始めの時とは変わっているのです。石けんの水を良く切って濡らしっぱなしにしないように、というのは「ヌルヌルしているのが嫌」とか「すぐ小さくなるのが嫌」というだけではなく、こうした石けんの特性に関わることでもあったんですね。ト

 

まとめ

 

・石けんとは油とアルカリ剤から作られた界面活性剤の仲間です。

 

・固形・液状・粉状と様々なものがあるため、選ぶ際には品名と成分表示に注意することが大事です。

 

・石けんは、ある状態では洗浄力が落ちやすいですが、理解して上手に使うと、汚れを落としすぎなかったり、環境に優しいといった利点を発揮します。

 

小さい頃から当たり前に使ってきた石けんですが、石けんの良い点をきちんと引き出すにはいくつかのポイントがあったのですね。早速今日から石けん上手になって皮膚の健康を保ちましょう。

 

 

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First Penguin(ファーストペンギン)

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First Penguinでは、手作り石けんの販売からOEM生産までを行なっております。自社商品は「沖縄の大地の恵みが詰まった石けん」をコンセプトに「くちゃ」や「月桃」「シークワーサー」などの沖縄素材を使い「コールドプロセス製法」で1点1点手作りしています。OEM生産も承っておりますので是非ご相談ください。

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