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合成法を開発した石けんの父 ニコラ・ルブラン

画像参照元:https://www.blogger.com

合成法を開発した石けんの父 ニコラ・ルブラン

 

 

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ニコラ・ルブランと聞いてピンときた方は、石けんの歴史に詳しい方だと思いますフランスの首都パリから南へ約200kmにあるアンドル県イスーダン生まれのニコラ・ルブランは、石けんの生みの親です。石けんの歴史は、紀元前2800年にまで辿れますが、当時の石けんと我々が使っている石けんは、製造方法や原料が違っています。近代的な石けん製造は、このニコラ・ルブランによるところが大きく、その貢献は偉大と言っても過言ではありません。石けんの父ニコラ・ルブランを通じて、普段は意識することのない石けんの歴史について解説していきましょう。

 

ニコラ・ルブランの人生

 

1742年12月6日、ニコラ・ルブランは、小さな製鉄工場の下級役員の家庭で生を受けました。ルブランが9歳になった1751年頃、父が他界したため、家族付き合いのあった医師ビエン一家と共にプールジュに転居しました。この医師ビエンの影響が、ルブランを医師の道へと進むきっかけになりました。外科学の修士号を取得し卒業したルブランは、診療所を開設し医療活動を始めます。1775年に結婚、4年後に子供を授かるものの治療費だけでは生活が厳しいことから、フランス公爵家の一つオルレアン家の私的な侍従医となります。

 

1775年、フランス科学学士院の懸賞金研究が提案されます。これがルブランの人生を大きく変えました。この研究は、石けんの原料として欠かせない炭酸ナトリウムを食塩から作り出す工程の開発を懸賞するもので、実現すれば賞金を払うというものです。懸賞に関心をもったルブランは独自に研究を開始、1791年までに2段階の方法により、食塩から炭酸ナトリウム合成に成功し特許権を取得します。また侍従医を務めていたオルレアン家の後援もあって、パリ北部のサンド二に1年に320トン製造できる炭酸ナトリウム工場を新設しました。

 

 

石けん工房

 

ルブランが開発した2段階合成法

 

ルブランが開発した炭酸ナトリウム合成法は、どのようなものだったのでしょうか。まず食塩(塩化ナトリウム)と濃硫酸を1000度前後の強熱を加えて混合し、塩化水素を生じさせ、固体の硫酸ナトリウムを精製します。次に固体の硫酸ナトリウムを細かく砕き、木炭と石灰石とを混合して再度、強熱を加えて黒灰をつくります。このルブラン法は、見た目が黒いため「黒灰」と呼ばれました。より生成物の純度が高く、廃棄物やコストの低いソルベー法が発見される19世紀中頃まで活躍した炭酸ナトリウム合成法でした。

 

薬品

 

その後のニコラ・ルブランの人生

 

革新的な炭酸ナトリウム合成法を開発し特許や生産工場を所有したルブランは、順風満帆だと思われましたが、2年後に不運に襲われます。それが、世界史にも出てくるフランス革命です。ブルボン朝に対する貴族の反感や啓蒙思想の広がりなどにより、革命が起き、ルブランが所有していた製造工場にまで及び、工場新設からわずか2年で革命政府に没収、しかも賞金の支払いも拒絶されてしまいます。その後、革命後の混乱を収拾し権力を掌握したナポレオンは、工場を返還しますが、懸賞金が支払われることはありませんでした。革命後の混乱により窮乏に貧し、膨大な借金を抱えていたルブランは、工場を稼働させる資金もなく、うつ病になってしまいピストルで自死します。炭酸ナトリウム合成法を開発し、特許権を取得してから15年を経た1806年のことでした。

 

 

森林と石けん

 

非業の死を遂げたルブランは、今や石けんの生みの親、石けんの父と呼ばれる存在です。しかし石けんは古くからあるのに、なぜ炭酸ナトリウムが必要とされたのでしょうか。その理由は森林にあります。石けんは、実に紀元前2800年頃には存在していますが、原料に木材を焼いた際に生じる灰を使っていました。この灰こそが、唯一の炭酸ナトリウムの原料だったのです。なぜ、石けんに炭酸ナトリウムが必要なのでしょうか。

 

石けんは、汚れを落とします。この汚れを落とす成分こそが炭酸ナトリウムであり、体や衣服の汚れを効率的に落としてくれます。ルブランが、炭酸ナトリウム合成法を開発するまで、木材を燃やした灰が使われていました。先程触れたように紀元前2800年頃から石けんは存在していますが、長い間、王族や富裕層が利用する特別な存在であったため、木材が逼迫することはありませんでした。しかし普及するほどにたくさんの灰が必要になるため、次から次へと森林を伐採しなければなりません。フランスで懸賞金付きが募集されたのも森林減少のためであり、炭酸ナトリウムを自給する必要性に迫られたことが理由です。

 

 

 

シュメール人も使った石けん

 

石けんの歴史を紐解くとバビロン王国の首都バビロンでアモル人が使っていたという記録にたどり着きます。また紀元前2200年のシュメール人たちが残した粘土板には、シナニッケイの油を使った石けん製造方法や、それを使った羊毛の洗浄方法も記録されています。またローマ帝国では、神々に生贄を捧げて焼いていましたが、動物性脂肪がポタポタと流れ落ち、灰にまざることで石けんに類似するものができました。ローマ人らはこれをSapoと記録しており、これがSopeの語源になっています。

 

日本で石けんが知られるようになったのは、安土桃山時代の頃です。西洋人によって伝えられたと考えられており、日本最古の文献では、石田三成が、博多の豪商・神屋宗湛に宛ててシャボンの礼状を送っているので、すでに石けんを使っていたと考えられます。日本において本格的に普及したのは明治以降です。横浜磯子の堤磯右衛門によって日本初の石けん工場が創業しています。また1877年(明治10年)頃になると銭湯で石けんが使用されました。戦後は、顔や手、体や頭など洗う部分に応じた石けんが販売されるようになり、多様化が進んでいます。石けんは、人類の文明とともにあると言って良いほど長い歴史があり、人の体や衣服などの汚れを落としてきました。

 

皮膚の健康を守る石けん

 

はるか昔から使われてきた石けんは、肌についた汗や角質、ホコリや汚れを落として皮膚を清潔に保ち健康を守ります。手洗い習慣をもつことは、とても大切です。外出先や勤務先でドアの取手に手をかけたり、エレベーターのスイッチを押したり、エスカレーターの手すりに手を添えるなど、普通に生活しているだけでも、手にはさまざまな接触を介してウイルスや細菌などがたくさんつきます。帰宅した後やトイレの後は、手に細菌や汚れなどがついているため石けんを使い、汚れとともにきれいに洗い流すことで健やかに過ごせます。手洗いのポイントは、流水で軽く洗い流し、石けんを手にこすりつけできるだけたっぷり泡立てます。指の間や手の甲の部分、手のひらに指を立てて爪の中も洗い、手の平で親指を握り、軽く捻るようにして洗います。また手だけでなく、手首や肘付近まで洗うとより皮膚を綺麗に保てます。

 

肌質にあった石けん選びが大切

 

石けん選びは、肌質に合わせましょう。乾燥肌や敏感肌の方は、植物エキスなど天然成分や保湿成分を配合した石けんや、無添加やそれに近いシンプルな石けんをおすすめします。配合成分が多すぎると配合された成分に反応する場合があるため、注意しましょう。オイリーな肌質の方は、洗浄力の強い石けんが良いと思われがちですが、あまりにさっぱりしすぎてしまうと、逆に肌バリアを守るための皮脂が分泌されやすくなるため、洗いすぎもよくありません。ぬるま湯で洗ったり、石けんの泡立て器を使えば、毛穴の汚れもきれいに落とせるので普通の石けんから試してみましょう。また高級石けんも多く販売されていますが、高いからと言って肌に合うとは限りません。自分の肌にあった石けんを正しく使うことが、皮膚の健康を守る第一歩です。

 

 

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First Penguin(ファーストペンギン)

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